若いころ、正月に北アルプスに2泊3日の予定で出かけて、結局7泊8時になってしまった。吹雪につかまって3日菅 雪洞(雪に作った穴)に閉じ込められたのだ。雪洞が雪で埋まってしまうと、酸欠状態になるので、ほぼ3日間夜どうし、雪かきに追われることになり、食欲もなく、バテバテ。下山途中パートナーが雪面から滑落し、まあ何とか止まったが、ヨレヨレ状態で下山すると、救助隊に出くわし、聞けば救助ヘリも飛んで、テレビでニュースになっていた。最近高齢者の遭難のニュースをよく耳にするが、大抵こういう方は50,60歳を過ぎてから登山にのめりこんでいった方が多い。年齢のわりに体力もあるのだが・・・やはり自分の年を考えてほしい。年相応の山歩きというものがある。私の知人レベルでは「5人」くらい亡くなっている。山に優劣はない。生き延びてこそ 勇者なのだ。