36歳の時、年末年始で、北アルプス・奥穂高岳へ出かけた。2泊3日の予定。
とりあえず、悪天候の中、ピークは踏めた。山頂から少し、下ったところで、テントは持参していたが、風が強いので、雪洞を掘ることに、2時間くらいかけて、雪洞ができたので、2人で1晩過ごした。
翌朝、雪洞を出ると、猛吹雪で、真っ白。こりゃダメだ。友人であるリーダーは、停滞を決断。結局数日雪洞の中に閉じ込められることに・・・食料は沢山持っていたが、2人も食べる気がしない、どんどん雪が
積もるので、雪洞入り口が、雪で埋まり、雪洞ないが、酸欠状態になるので、四六時中、雪かきに追われる。疲労困憊。
数日後、朝、雪洞を出ると、快晴。やっと下山できる。下山途中、友人であるリーダーが、雪崩で50mくらい、谷側に流される、この時私は、正直「これは、俺も死ぬかな?」と感じたが、友人は何とか,稜線
まで這い上がってきてくれた。下山途中で、樹林帯の中で、1泊。翌日無事 下山できたはいいが、下界では、大騒ぎとなっており、テレビ報道はされるは、県警のヘリコプターは、飛ぶし、2人で疲れて
林道を歩いていたら、愛知県・豊橋市の 有志の救助隊に対面した。両足指の凍傷が残った。
遭難原因は、やはりなんといっても、友人である、リーダーの 天気を気にしない、楽天的な性格。私の登山史上最も苦しい山行になった。

