Q  築20年のマンションに住んでいますが、階段の一部にヒビが入っていました。この修理費用は誰が負担することになるのでしょうか?

A  分譲マンションは、原則として区分所有者全員が修繕費用を負担します。
   基本的に、者の修繕に関わる費用は、その所有者が負うことになります。分譲マンションであれば、階段は原則として区分所有者全員の共用部分になります。そこで、区分所有者全員が費用を負担することに
   なります。
   ただ、管理組合の規約により、その階段がこれを使用する一部の所有者だけの共用部分となっている場合は、対象の所有者だけが、修繕費用を負担することになる場合もあります。
   又、分譲マンションの場合、管理組合の規約により、共用部分の維持修繕の為に管理費を徴収したり、年数経過による建物の劣化を予測して、修繕金を積み立てている場合があります。長期間にわたり予測
   され得る大規模な修繕工事の計画を立てて、その総額を賄えるように割り出した金額が、修繕積立金です。この場合、区分所有者は管理組合の理事長と管理者に修繕を請求することができます。
   管理者は、修繕積立金などから修繕費用を支出します。
   尚、共用部分の維持管理を管理会社に委託している場合は、管理会社の方に修繕を請求します。破損に気が付いた人が自己負担で修繕した場合は、他の区分所有者や管理組合に対して、費用の弁償を請求
   することができます。