Q  マンションの修繕は何年ごとに行うのでしょうか? 法的な基準などはあるのでしょうか?

A  マンションには修繕が必要不可欠です。外壁や屋上は常時日光や風雨にさらされていますし、給排水管やエレベーターなどの設備は使えば使うほど摩耗します。
   ただ、日々の手入れによってある程度傷みを食い止めることは可能ですし、構造や材質、工法などによっても修繕を要する時期はかなり違ってきます。
   修繕時期についての法的な規定はなく、各マンションがそれぞれの事情によって計画を立てることになります。一般的なマンションの修繕時期の目安としては、外壁が9~15年、屋上などが10~15年
   給水管、ポンプなどが12~20年、エレベーターが25~30年などとなっています。
   もちろん、ひび割れなどが見つかったら早めに補修すべきですし、消耗度を知る為にも、計画の時期にこだわらず、年に1回ほど定期点検を行うと良いでしょう。マンションの点検・診断については、
   それぞれの箇所によって建築基準法や消防法、水道法などで定められた診断基準がありますので、専門家に依頼すべきです。総合的な建物診断を請け負う建築士事務所などもありますので、信頼できる業者を
   探すようにしましょう。尚、物価の変動や状況変化なども考えられますので、修繕計画は5年ごとに見直すようにしましょう。