Q　　修繕積立金はどんな性質のお金で、金額はどのように決めるのでしょうか？

A　　分譲マンションは、外壁などの共用部分を含めて区分所有者の所有物となりますから、年数経過による劣化や破損の修繕は、当然、区分所有者自身が行わなければなりません。
　　　しかし、マンションの修繕となると、区分所有者全員で費用を分担するといっても、各々の負担はかなりの高額になります。修繕するために一度に請求しても、支払えない人が出てくるかもしれません。
　　　そこで、通常は、予想される劣化に対する修繕費用を月々積み立てていく方式をとっています。このマンションの修繕の為に積み立てておくお金のことを修繕積立金といいます。
　　　月々の積立金の額を決定する際には、管理組合の総会で承認を得なければなりません。マンションの構造や備えられた設備の耐久性、修繕が必要となる経過年数、予想される修繕費用を事前に調査し、
　　　根拠ある金額を総会に提示します。あまり安く見積もると、実際に修繕をする際に追加金を徴収しなければならなくなる可能性がありますので注意しましょう。
　　　修繕積立金は区分所有者全員の財産なので、出納や集金などの管理を管理会社に委託している場合でも、口座名義は管理組合（あるいは理事長）のものとし、常に状態を把握できるように
　　　しておきましょう。、