Q マンション駐車場使用料の金額は、管理組合が自由に決定して良いのでしょうか?
A 原則として、駐車場の料金は管理組合が自由に決定できます。マンションの住民は安い料金を望むことが多いでしょうが、管理組合側として、あまり低い料金を設定するとトラブルが生じる可能性が
あります。
例えば、駐車場の数が足りない場合、マンションの駐車場の料金が低すぎると割高な付近の駐車場を利用せざるを得なくなる住民が不公平感をもちます。
駐車場の利用料を決定するときには、付近の同種の駐車料金と比較し、利便性の差異も加味して料金を決定するようにしましょう。
また、機械式駐車場の場合、敷地の広さ以上に、多くの駐車可能台数を確保できるという特徴がありますが、
平面式駐車場に比べて、維持管理コストも割高になってしまうため、料金設定には慎重さが求められます。
さらに、駐車場の2階や地下が駐車スペースとして割り当てられた人は、1階が駐車スペースとして割り当てられた人に比べて、車の出し入れに時間が掛かります。
車の出し入れに時間が掛かる箇所を駐車スペースとして割り当てられている住民の駐車料金を低くするなど、
利便性や機能性などに応じて柔軟な料金設定を行うのも良い方法の一つです。