Q 「管理費を滞納していて申し訳ないのですが、昨年失業して生活がギリギリです。就職できたら払いますので、それまで待ってください」Nさん
A Nさんは前年度理事を務めた方で、管理組合の活動にも積極的に参加する方でした。それだけに、滞納の事実には驚かされました。もちろん理事は管理組合の利益を最優先する立場なので、個人的な同情は禁物です。それでもNさんの場合は、これまで一度も管理費を滞納したことが無く、滞納の理由もはっきりしていました。理事会で検討しましたが、滞納は一時的な事情によるものなので、いきなり法的な措置をとるのは、不穏当だろうという意見が大半でした。分割で支払う方法や、一時猶予して一括に支払う方法を提示しました。滞納した分は、管理規約にある年率で遅延賠償金を上乗せすることを話し、納得してもらいました。金銭に関することなので公正証書にし、法的な裏付けを取り、その費用はNさんに負担してもらいました。