機械式駐車場は、都心部にある敷地の狭いマンションでも、駐車スペースを最大限確保できるところが特徴ですが、一方そんなメリットも簡単に吹き飛ぶほどの困った問題を抱えています、実は、これがとんでもない「金食い虫」なのです。現状の機械式駐車場は思いのほか壊れやすく、マンションの設備の中でもトラブルの多い設備なのです。機械式駐車場はいくつかのタイプがありますが、機械式駐車場は機械が複雑になればなるほど、故障の発生率が高くなります。又屋内に設置されているならまだしも、屋外で雨ざらしになっていると、さらに故障の発生率が上がり、より一層メインテナンスが必要になってきます。したがってどのタイプの機械式駐車場にしろ、毎年のメインテナンスが欠かせないのです。機械の保守やオーバーホールはもちろん20年以上経過すれば、機械のほとんどを新しくする必要があります。屋外にあるなら、数年に1回はペンキを塗り替えなければならないでしょう。このように、維持管理に非常にお金がかかる機械式駐車場ですが、多くのマンションでは駐車場使用料とメインテナンス費用の収支が考えられていません。現状では大半のマンションで全額を管理費会計に組み込んでしまっているため、保守メンテナンス費用を支出する修繕積立金会計が不足しているのです。