現代の若者は家についてはどう考えているのでしょうか?一言でいうと、「老後に掛かる居住費を心配する必要が無い。」つまり「将来の安心」を求めているようです。自分の親の世代を見ているからか、持ち家志向はありますが、それが必ずしも新築である必要はなく、中古でも構わないと考えているんですね。そして、その持ち家も戸建て住宅にこだわらず、むしろ近所付き合いが濃密というイメージの強い戸建て住宅よりも、気を遣わずに暮らせるイメージのあるマンションの方にメリットを感じている傾向にあると思います。ひと昔前には、おしゃれな洋風つくりの戸建て住宅があこがれの的になりましたが、今の若者は、そんなバブルの産物のような戸建て住宅の不便さに気が付いているんですね。また会社からそう遠くないところに住みたがる傾向もあるようです。つまり、今の若い世代の人は、「家ってもっと小さくてもいいんじゃね?一戸建てなんていらないんじゃね?車もいらないし、共働きだから会社にも近い方がいいし、お店がいっぱいあって、楽しいところがいいよね」という、「経済合理性重視」の思考なのだろうと思うのです。そうなると当然、都心や大都市の中心地にある小さな賃貸マンションなどに人気が集まってきます。