現在、管理組合の多くは、管理事務の全部ないし一部を管理会社に委託しています。委託している業務の内容は、①事務管理業務 ②管理員業務 ③清掃業務 ④建物・設備管理業務などです。通常、定期的に開催される理事会には管理会社のフロントマンが出席し、管理について専門的なアドバイスをします。ただフロントマンによっては12~15件のマンションを担当していることもあり、1件になるべく時間を掛けずに効率的にこなしたい、というのが本音のようです。そのため、管理組合の活動が不活発で、理事会もほとんど開かれないようなマンションは、管理会社のペースでどんどん仕事を進められてしまうことがあります。又、管理会社によっては、契約直後にはエース級のフロントマンを派遣しますが、すぐに新米担当者に交代するようなところもあるようです。それならベテランは安心か?といえば、そうとも限りません。ベテランのフロントマンは、豊富な経験があだとなって、管理会社の利益につながらない問題を軽視し、目に見えないところの管理を怠ることがあります。管理会社に十分働いてもらうには、理事が管理会社となれ合わず、厳しく目を光らせることが大切です。