是非すぐにでも実行していただきたい理事会の開催方法があります。理事会に管理会社のフロントを同席させず、理事だけで開催するということです。管理委託仕様書にも記載されているように、フロントは理事会に同席します。理事会の議事録もとってくれますし、プロとしていろんなアドバイスをしてくれるので、フロントの存在が理事会には不可欠のように見えますが、本来理事会は管理会社の立ち合いなしでも立派に成立します。もちろん管理会社の締め出しを目的としているわけではありませんので、理事会では通常通りフロントに同席してもらい、仕事をしてもらいます。ただし、理事会の終了前に理事だけで話をする時間を作るのです。例えば毎月1回の理事会を開催しているならば、議題についての議論が一通り終わり、終了10分前くらいになったらフロントに帰ってもらい、理事だけで理事会を開催するという場面を設けるといいでしょう。時間はほんの10分程度でいいでしょう。話す内容は雑談でもいいと思います。その際、何らかの決定事項があれば、あとから議事録に追加すれば済むことですし、大した手間ではありませんので、是非そういう習慣を作るといいと思います。なぜそのようなことをするかというと、理事会に際して管理会社側はたいてい何らかの見積もりをもってきますが、フロントがいると、やはり遠慮が出て思ったような意見が出にくいです。そこで見積もりを受け取ってから、理事だけで素直な議論をする時間を設けるわけです。