管理組合の組合員の大半はサラリーマンを経験しているでしょう。いわゆる公務員は別として、民間企業のサラリーマンは第一に「会社の利益のために働く」のです。よく「お客様第一主義」をうたっていますが、いくらお客様に利益があっても、会社が赤字では長続きしません。会社である以上利益を出して、初めて事業が成り立つのは皆さん充分承知のことと思います。実は管理会社にもマンション管理士は沢山います。ここで注意しなければならないのは、サラリーマンですから、まずは会社の利益を優先するのが当たり前です。組合側に立ち、組合側の利益を優先しているようでは、サラリーマンマンション管理士は間違いなく「失格」です。私は管理会社勤務時代に、70戸のマンションで、清掃員が週5日5時間を二人体制で行っていたマンションがありました。実はその清掃員2人は最初の3時間くらいは真面目に働きますが、やることも無くなり、管理員室で「油を売っていました」私もフロントとして、清掃がだぶついていることは100も承知でした。当然ですが、そのことを管理組合に「報告」はしませんでした。なぜなら清掃時間の削減=会社の利益削減だからです。ですから「管理会社のマンション管理士は会社の利益を優先する」ということをよく認識しておく必要があります。