消費税は上がるのは仕方がないと思っている国民と同じで、修繕積立金は上がるものと思っている住民のおおらかさは素晴らしいと感じています。給与や物価が下がる時代に、修繕積立金は上がっても文句も言わない住民には驚かされます。修繕積立金を上げる必要があるか吟味すらせず、「光熱費を抑えるために照明は玉を抜け」と小さいことはよく気が付くのですから、管理会社の洗脳活動は見事に功を奏しているようです。最近のマンションはほとんどが修繕積立金を大幅に値上げしなければ修繕できない、そんな長期修繕計画になっているのです。先日あるマンションで、月額6000円の修繕積立金を、今後15年かけて段階的に値上げし、最終的には約5倍の3万円まで値上げするという長期修繕計画表を見ました。ところが、これだけ負担しても、3回目の大規模修繕工事では資金が足りないのです。