「うちのマンションの理事長がワンマンで困っている」「文句ばかりの理事がいて、頭が痛い」といった周囲に対する悩みを抱いている方はいらっしゃるのではないでしょうか。そんな困った人の例でよくあるのが、理事や専門委員会を輪番制で務めて、初めて目覚めたタイプです。このタイプは、管理会社のフロントマンや管理員から「理事長」「役員」とおだてられるうちに権力を握った実感がふつふつとわいてきてしまいます。そして他の理事が何も言わない中、自分の裁量で物事が決まっていくのに気をよくして徐々に横柄な態度になり、気づいたときには「モンスター」に成長しているのです。こういう人物が理事長だったとしたら、そのマンションにとって悲劇の始まりです。権力を持つという事は、ある一定の人には大変魅力的なのでしょうが、管理組合の私物化は厳禁に決まっています。多くの人が暮らす共同住宅なのですから、こんな人に権力を振りかざされたら、たまったものではありません。