管理員がゴミ袋やコピー用紙などを買う時のために、小口預金を渡しているマンションがよくあります。たいていの管理員は真面目な人だと思いますが、「数百円のババくらいは、だれでもやっている」と思ったのが始まりで、日常化してしまうこともあり得ます。例えば、手書きの領収書は、商品の一つ一つの品名や値段が書かれているわけではないので、自宅で使う鉛筆や消しゴムだけではなく、食品や家電製品が紛れていてもわかりません。また管理員が「ゴミ回券」「理事会でのお茶代や弁当代」などを現金で取り扱う場合、伝票を書き換えて懐に入れることは可能です。修繕積立金などの大きな金額の横領は管理会社でもチェックしていると思いますが、小口預金は見過ごされがちなので要注意です。もちろん多くの管理員や事務員は真面目にやっていますから、そうした方々の潔白を保証する意味でも、しっかりとした管理が求められます。