約20年前の年末年始、友人と北アルプス・奥穂高岳の登山を計画。2泊3日の予定で出かける。2日目 頂上アタックだが、天気は悪い、丁度北島三郎「風雪ながれ旅」の世界そのもの、何とかピークを踏み、下山開始、途中標高3000m付近で雪洞(雪の穴)を掘り、幕営。翌日雪洞から顔を出すと、もう猛吹雪。とても行動できない。1日停滞を決める。それがなんと3日も続いたのだ。そしてただ雪洞の中でじっとしてればいいかというと、24時間雪かきに追われる、なかなか熟睡できないし、食料も燃料も沢山持っているが、食べようという気が起きない。やっと吹雪がやんで、行動できるが、積雪がすごく、足元から雪崩を誘発、友人が200mほど、流される。死んだかと思いきや、友人は斜面をどうにか上がってくる。「よかった」そんなこんなで、2泊3日の予定が、7泊8日にもなり、TVでも遭難騒ぎになり、ヘリコプターも飛んだらしい。冬山・恐ろしや。