新築分譲当初、管理会社をどこにするかは売主の不動産会社が決めます。大手であれば間違いなく、自社の子会社や関連会社を選びます。指名発注であり、競争原理が働きません。その結果、管理会社に毎月定額で支払う管理委託費が市場価格に比べて割高になりがちです。また売主は販売戦略上、管理費の金額を抑えるため、駐車場の使用料の一部を、管理費会計に回す前提で予算を組みます。場合によっては、駐車料金の半分以上を回すこともあるようです。ところが最近はマンションでも駐車場の空きが増える傾向にあります。結果的に、駐車場使用料から管理費会計に組み入れている金額が大きい場合、予定していた収入が入ってこないので、管理費会計が赤字になるのです。そのほか 滞納の問題もあります。