管理業者に委託することなく、管理組合が自分たちだけでマンション管理を行う場合に、どんな点に注意する必要があるのでしょうか。

① 管理業務には、清掃をはじめ管理費や修繕積立金の徴収、総会の招集・運営など様々な仕事があるため、そのことを区分所有者全員が理解し、一緒に共有財産を守っていくという意識をもって協力することが重要です。例えば 管理費の支払いを滞納しない。清掃などは役員だけに任せず一緒にやる。規約を守る。など、役員の負担を軽減しようとする心がけが大切です。

② 管理業務を実際にこなしていくためには、ある程度の知識や時間的な余裕が必要です。区分所有者の中で、経理の実務経験がある人や電気関係に詳しい人、定年退職などで都合がつけやすい人などに協力してもらえれば、継続的な自主管理は行いやすくなります。ただし、同じ人だけに大きな負担が掛からないような配慮も必要でしょう。