一般的に、例えば野菜を買う時には、産地や鮮度を見ながら、手に取って納得のいくものを買うことでしょう。パソコンや車などを買うなら、カタログに、穴が開くほど何度も見て、じっくり検討を重ねてから購入をするのではないでしょうか?高額なマンションなら、なおさらです。立地、価格、間取り、と希望する諸条件で候補物件を選び、最善の物件を購入すべく、吟味に吟味を重ねるでしょう。ところが、マンション管理については、そうやって選び抜いた物件に自動的についてくるうえ、日の当たらない地道な業務であるので、特に購入時にはそこまで、意識は向きません。そして購入後も色々と忙しく,マンション管理まで気が回らないまま、時間が経過していくというのが、実態ではないでしょうか?特に、管理費や修繕積立金などのマンション管理に関わる費用は、大抵は金融機関の口座から自動引き落としで、管理組合の口座に入金されますので、税金や水道光熱費のような感覚で支払われています。そんな観点で見てみると、マンション管理は「購入する」という概念が無く、吟味する余地もなく「ついてくるもの」というレベルに過ぎません。10年間で車を1台購入するできるほどの金額を支払っているにも関わらずです。